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【Day 3】「食べない」ではなく「どう食べるか」。タンパク質の量を攻略する食材選びとシステムの法則

皆様、こんにちは。「Smart Smart」トレーナー、理学療法士の光野です。
これまでの記事で、私の身体に合わせた設計図(1850kcal / P160g, F50g, C185g)を解説しました。今回は、この数値を実際の生活に落とし込む際の「調整のプロセス」についてお話しします。

世間一般では「ダイエット=食事制限(とにかく食べる量を減らすこと)」というイメージが強いかもしれません。しかし、実際に計算に基づいたボディメイクを始めると、全く逆の事実に気づきます。

それは、「減らすことよりも、必要な栄養(タンパク質)をどうやって『食べるか』を考える方がはるかに難しい」ということです。

【プロの視点:51歳、ダイエットは「食べない」ことではない】

現在51歳の私の身体には、36kg以上の骨格筋量があります。さらにジムの管理業務や指導などで、1日の歩数は1万歩を軽く超えます。この活動量の中で、「ただ食べる量を減らす」だけのダイエットをするとどうなるか。
体内で、恐ろしい「筋肉の分解(カタボリック)」が起きます。

筋肉の分解(カタボリック)のメカニズム

特に50代において、一度失った筋肉を再び取り戻すのは、20代の頃のようにはいきません。身体は足りないエネルギーを補うために、自らの大切な筋肉を削り始めます。これでは体重計の数字は減っても、張りがなく代謝も低い「ただ老けた体」になってしまい本末転倒です。

筋肉を残して脂肪だけを落とし、若々しいラインを保つためには、カタボリックを絶対に防がなければなりません。そのためには、設計図通りの「1日160gのタンパク質」をコンスタントに摂取し続ける必要があります。「食べない我慢」ではなく、「いかにしてタンパク質をしっかり食べるか」を戦略的に組むことが、大人のダイエットの第一歩なのです。


【食材選びの3つの絶対条件:低脂質・経済的・手軽さ】

タンパク質160gを毎日摂取し続ける上で、牛肉のヒレや高級な刺身ばかり、あるいは調理に1時間かかるような料理では、絶対に長続きしません。
私が日々のスタメン食材を選ぶ基準は、以下の3つを兼ね備えていることです。

  • 低脂質であること(1日の脂質50g制限をクリアするため)
  • 経済的であること(タンパク質20gあたりの価格が安い、家計の味方)
  • 手軽であること(調理や食べる手間が少なく、すぐ口にできる)
タンパク質160gを攻略する食材選び

この3拍子が揃った、私のベース食材とコスト感(タンパク質20gあたり)を整理しました。

  • 鶏むね肉(皮なし):約80円〜100円
    【低脂質・超経済的】圧倒的なコストパフォーマンスを誇る絶対王者。週末にまとめてボイルしておけば、平日の「手軽さ」もクリアできます。
  • ちくわ:約120円〜150円
    【低脂質・手軽さ】魚のすり身を手軽に摂れる救世主。袋から出すだけで食べられる「調理ゼロ」の手軽さと脂質の低さが最大の魅力です。
  • ノンオイルツナ缶(水煮):約150円〜200円
    【低脂質・手軽さ】パカッと開けてお米に乗せるだけ。「水煮」を選べば脂質はほぼゼロです。
  • プロテイン(粉末):約90円〜130円
    【3条件すべてクリア】脂質ゼロでタンパク質のみをダイレクトに補給でき、シェイカーで振って飲むだけ。非常に安価で手軽な最強のツールです。
  • 鶏卵(全卵):約100円(2〜3個)
    安さと手軽さ、栄養価は抜群です。※ただし脂質(1個約5g)が含まれるため、1日の脂質予算を見ながら個数管理をして組み込みます。

これら「安くて、手軽で、脂質が低い」食材をベースにすることで、経済的・時間的なストレスなく、160gという高い目標をクリアし続けることが可能になります。


【実践:食事とプロテインの「オートメーション化」】

「何をどう食べるか」という毎日の判断ストレスを極限まで減らすため、私は平日の日中の食事と水分補給を以下のように完全に固定(オートメーション化)しています。実際のメニューと概算のPFCバランスを公開します。

■ 朝食(P: 約50g / F: 約8g / C: 約47g)

  • ご飯 100g
  • ツナ水煮(またはちくわ)
  • 豆腐 半分
  • 味噌汁
  • 鶏むね肉ボイル(ポン酢と唐辛子で)
  • ブロッコリー

※朝から鶏むね肉と豆腐をしっかり入れることで、代謝のスイッチを入れつつ、一気に50gのタンパク質を稼ぎます。

■ 昼食(P: 約41g / F: 約10g / C: 約82g)

  • おにぎり 2個(各100g)
  • サラダ野菜
  • 豆っこ(小パック)
  • ゆで卵 1個
  • 鶏むね肉ボイル

※仕事とトレーニングのエネルギー源として糖質(ご飯)をしっかり摂りつつ、ここでも脂質は10g程度に抑え込みます。

■ 仕事中の飲料ルーティン(P: 約20g / F: 約1g / C: 約3g)

  • プロテイン 1杯

※日中の水分補給をプロテインに置き換えることで、無意識のうちにタンパク質を追加しています。

このオートメーションの最大の強みは、「朝・昼・日中だけでタンパク質を『約111g』も確保できている」という点です。
1日の目標(160g)の約7割を夕方までにクリアしており、しかも脂質の合計はわずか「約19g」しか使っていません。この強固なルーティンを作ったことで、夜の食事の選択肢が圧倒的に広がり、無理なく継続できる体制が整いました。


【まとめ】

ダイエットは「食べないための我慢」ではありません。年齢に負けずカタボリックを防ぎ、「安く、手軽に、低脂質に」食べるためのシステムを組むゲームです。

『理想の私になる道は、思ったより、ずっと難しくない。』

ただ、この食事システムを進める中で、朝食の「パン」に関する見直しや、夜の「糖質」の扱い方について、もうひとつの調整が必要になってきました。
次回は、初期段階の食事の工夫・第2弾として【Day 4:手軽なパンからの変更と、糖質コントロール】について解説します。

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